EC市場分析を通して導き出した結果を基に、販売戦略を立てなければなりません。
販売戦略では、ショップの主力商品の宣伝を通して、目標売上を達成する流れを構築します。
STEP 1. 主力商品と商品コンセプトを決める
販売商品分析と顧客層分析の結果を基に、ショップで積極的に宣伝する主力商品を決定します。
主力商品、または商品群が決まったら、顧客に認知させるコンセプトを決めます。
商品コンセプトは、顧客が感じる商品のイメージと、商品のマーケットにおけるポジションを反映させなければなりません。
注意点は、一つの商品が複数のコンセプトを持つことはできないということです。
商品が持つ多種多様な魅力のうち、最も自信があるものを一つ、コンセプトとして確定しなければなりません。
運営のヒント
- 非主力商品の場合、主力商品を含むキャンペーンを開いたり、非主力商品を購入時にプレミアムを付与したりすることも、一つの方法になります。
- 顧客層分析結果を基に、顧客がお気に入りに登録したり、カートに入れたりした商品が決済にまで至らなかった理由について、アンケートを実施してください。
- アンケート結果を基に、商品の弱みを補完したり、販売中止にするかを決定したりします。
STEP 2. 宣伝戦略を立てる
顧客層分析結果を通して、主力商品を効果的に宣伝できる時間帯を確認します。
該当する時間帯に、主力商品を中心に多彩な割引イベントを行います。
イベントは、シンプルな割引特典から、商品の特性に従ってSNSシェアイベント、レビューイベントなどを実施することができます。
そのほか、主力商品を含むセット商品販売、または割引を実施したり、関連商品購入サービスを提供したりすることができます。
運営のヒント
- 顧客に商品が繰り返し露出されるように、サイト訪問チェックイベントを実施します。
- ショップをよく利用したり、再購入したりする会員を対象に、割引クーポンプレゼントイベントを実施します。
STEP 3. 現実的な売上目標を設定する
売上の分析結果を通して、今後の平均的な売上の増加推移を予想できます。これを基に、達成可能な売上目標を決めます。
過度に高い目標を立ててしまうと、売上目標を決めた基準の根拠が不足し、目標達成のための戦略を立てることが難しくなります。
また、無理な目標を達成するために、不必要な予算や労力、時間を浪費することになってしまいます。
目標を達成できなかった場合も、失敗の要因を見つけられず失敗を繰り返すことになってしまいます。
結論として、販売戦略とは、顧客の行動から導き出したブランドの価値を顧客が体験できるよう、多彩なイベントを実施することです。
そして、その体験が実際の購買につながるようにすることなのです。